2016年11月9日水曜日

恋愛を科学的に考察する〜戦略立案の土台〜

恋愛巧者になることを目的とした場合、

そもそも恋愛とは何か、を理解しなければ正しい戦略は立てられない。



恋愛とは何か?


特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと」(『新明解国語辞典』(第7版)より引用)


非常にロマンチックで聞こえはいいが、これだけでは攻めどころがわからない。

戦略立案のヒントを得るため、科学の見地から考察する。

科学の視点から言えば、恋愛は子孫を残すための本能に基づく感情である。



長い人間の歴史を振り返ることで、

種を繋ぐために、男女が本能的に求めていたものと、その違いが明確になる。

長文になるため、要点は最後にまとめるので、時間のない方は流してほしい。


ただし、本内容を理解し、しっかり腹に落としているのといないのでは、

女性にアプローチする上で雲泥の差が現れると断言したい。





19世紀、ダーウィンが「種の起源」を著した。

ダーウィンの提唱する自然選択説は、

厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異(突然変異)を選別し、進化に方向性を与えるというものであり、今日でも強く支持されている。

人間が猿から進化する過程のなかで、”恋愛”が生まれたことになる。

では、この進化の過程はどのようなものだったか?





猿から進化を重ね、いわゆる現代人であるホモサピエンスが誕生したのは

約25万年前と言われる。




他の生物と同様に、種の保存欲求は当然働く。

男の精子は非常に安価であり、大量に生産され、バラまくことが最も効率が良かった。
(今でも男が浮気しやすいのはこの本能のためである)

女の卵子は非常に高価である。

時間をかけて作られ、月に一度、正しいタイミングでのみ生殖は成功する。

女は生まれた子供を育てるため、自由度が下がり、母子ともに死のリスクを抱える。

当然、女は子供を設ける相手の男を慎重に選別するようになった







猿から進化した人間は、知能が発達し、洞窟に隠れ、火を扱うようになった。

しかし、依然として死は常に隣にある。

常に猛獣から身を隠し、人間同士の争いも絶えない。

いざこざがあれば殺し合い、欲情すればレイプが横行する。

女は、力の弱さから必然的に弱い立場を強いられる。


男は戦う一方で、女とその間に出来た子供を守るようになった。


生物として当然持っている生存欲求と、自らの子供を守る種の保存欲求に基づき、

女は、男に身を守られることを強く求めた。

猛獣や他の部族の男たちの襲撃時に、女を置いて逃げる男と一緒にいては、

母子ともに命も落としかねない。

何としても避けなければならないのである。




ここまでをまとめると、人間の誕生初期は下記の本能に基づいて行動していた。

男女ともに、生物として種の繁栄を目的とした本能が働く
  -男は、数をバラまく生殖行動をとる
  -女は、より優れた遺伝子<good gene>を選び抜く
  -女は、自らと自分の子供を男に守れる男<good dad>を求める


25万年前に誕生してから、文化的な生活が始まるここ数百〜数千年に至るまで、

長い間、この本能をベースに行動していた。

そう簡単に変わるものではない。

この種の保存欲求こそが人間の恋愛であり、

男女がお互いに求めるものが大きく異なることがわかる。







平和になった現代では、命の危険は無くなった。

女は守られる必要はなくなり、男女平等を口にするものも現れ始めた。

それでも、本能は変わらない。

この点を今後は常に留意して欲しい。






この考察に基づいて、

次項では下記について明らかにしたい。

・なぜ不良はモテたのか
なぜ優しいだけの男がモテないのか
・どうすればモテるのか





【参考文献】
リチャードドーキンス著

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