2016年11月17日木曜日

口説き方 〜失敗例から学ぶ③:誘惑〜

前々回、そして前回と、

彼女をつくる、あるいは気になる女子と一線を越えるためのステップについて

実際の失敗例から考察を行った。



Good gene/Good dadを認識させることで「魅了」し、

相手に”ただのお友達”ではなく、”恋愛対象の男”として認識させ、

「信頼関係を築く」ことで、警戒を解き、心の距離を近づける必要性を理解した。



最後の一線を越えるための「誘惑」について、失敗例を元に考えていこう。





<ギアチェンジのキッカケ>


これまでの反省から、

Good gene/Good dadを匂わせることでデートにつなげ、

デートで親近感をつくり、信頼関係を作り上げることができるようになった。

しかし、なかなかそこから最後の砦か崩せないことにもどかしさを感じていた。



そしてまた、新たに合コンで出会った女子、ミカとの初デートに漕ぎ着けた。

(今日こそ...!)





アリサとの初デートで使ったお店と同じ店に到着。

雰囲気が良いため、それ以降はよく使っていたのだ。

行き着けの店では何より自分が落ち着くことができるため、

余裕が生まれて自然と堂々と振る舞える気がする。

(何より新規のお店を開拓する手間が省ける!)




アリサに比べると、ミカの純への食いつきは、そこまでな印象だった。

しかし、最初はあたり障りのない会話からはじまったものの、

すぐに兄弟や学生時代の話で共通項を探しに行った。

おかげで、兄弟構成や部活こそ違えど、

お互い受験で予備校に通っていたという共通項の発見をキッカケに、

一気に高校時代の話で盛り上がった。

過ごした場所こそ違えど、一緒に昔を振り返って、自然と笑顔が生まれていた。

駅で待ち合わせてお店に入るまでのむず痒いぎこちなさはすぐに消えていた。

アリサとのデートの時とはちがって、

ミカの警戒心は解けており、距離が縮まっていることを感じた。



もちろん、信頼関係だけが強くなって、”ただのお友達”に逆戻りしないよう、

Good gene/Good dadである一面をさりげなく見せることも心掛けた。


これまでモテなかった話など一切せず、

自分の中の少ないが、自信を持てる部分を、嫌らしく聞こえぬよう、さりげなく伝えた。

例えば、今の仕事はやりがいを感じており、前向きに取り組んでいることや、
(本当は、辛いことの方が多いのだが...)

学生時代に友達に勉強を教えてあげていたこと、など。
(本当は、たまたま得意だった部分を何回か教えたことがある、程度なのだが...)

前向きな態度や得意分野を、ミカの目をしっかり見ながら伝えたことで、

おそらく男としての自信が伝わっていた。




今日はイケる!!!






入店しから2時間ほどが過ぎ、退店を促された。

ミカは純を”男”として自分を見てくれている。

過去の思い出話の話題が尽きず、ミカはたくさん笑っている。

心なしか横並びで座る距離も入店時より近い。



ここで誘うか??

しかしなんというか、ホテルに誘うような大人な雰囲気にはなっていない。。



なんとかキッカケを掴もうと、純はミカに二軒目を打診した。



ミカは笑顔でついてきてくれた。






そして二軒目。

二軒目にくるとは想定しておらず、

新宿の店をあまり頭にいれていなかったため、

たまたま空いていた、大衆の少しうるさい居酒屋に入ることとなった。

先ほどまでのお洒落なムードとは異なり、合コンで騒がしいテーブルもあった。




それでも、ミカとは一軒目と同様に古くからの知り合いのようにたくさんの話をした。

会話は尽きなかった。





ミカの終電が近づいたため、会計を済ませ、退店した。




なんだろう、やはり一軒目と同じで、

とても「今夜どう?」などと打診する空気ではないのだ。

ミカは純とのデートを心底楽しんでくれている。

また会いたいとも言ってくれている。

しかし、今夜一歩踏み込み、ホテルへ誘う雰囲気ではない。



結局、ミカとは4−5回デートを重ね、正式に付き合った。

付き合ってからも、同じようにデートは楽しいものの、ベッドに誘うような雰囲気にならない。

最後は、旅行に行った時に、なんとなく、暗黙の流れで、

ふたりは初めて体を重ねた。



結果はさておき、純は、結局最後まで、自分からミカを”誘惑”できなかった。







前回までの反省を生かし、「魅了」と「信頼関係の構築」はスムーズにいっていた。

もし、当日にミカを持ち帰るためには何が必要だったのか?

答えは、彼女を”発情”させるスイッチを押すことだ。



もちろん、わかりやすいスイッチがあれば誰も苦労しない。

しかし、実際にHowは存在する。

まずはタイミングを見て、話題を”昼型”から”夜型”に切り替えていくことだ。

例えば、これまでの会話内容は、仲良い友達同士がするような会話でもある。

そこから、よりパーソナルな内容に踏み込んでいく。

・これまで一番好きになった人はどんな人だった?
・逆に、辛かった恋愛はある?
・人生で一番頑張ったことってなに?

など。


十分な信頼関係が築けた後に、パーソナルな会話をすることでさらにふたりの距離は縮まる。

これを皮切りに、彼女の過去の恋の話を引き出そう。

男がより性的な生き物であるのに対し、女はより官能的な生き物である。

男が視覚的な刺激に敏感だが、女は精神的な刺激によってスイッチが入る傾向にある。

この精神的な刺激の一例が、恋の話をすることだ。



彼女に過去の恋を思い出させることで、幸せや辛さをその場で疑似体験させられる。

これにより、恋愛モードに切り替えていこう。



時にはシリアスな顔で、時には笑顔で、相槌をうつ。

次は、軽く彼女に触れてみよう。

手が触れ合うことすらクリアできないようでは、今夜彼女を抱くことなど夢のまた夢である。

ポイントは、さりげなく、嫌らしくなく、徐々に。


例えば、最初はメニューを渡し、途中から一緒に覗き込んでみることで、

距離が近づき、肩や手がさりげなく触れるだろう。



またタイミングを見て、

笑ったときに優しく肩を小突いたり、

シリアスな話のときには、目を見ながら、そっと腕に手をやろう。


あくまで、下心が見えぬよう、さりげなく。

また、自信の無さが伝わらぬよう、サッと手を引っ込めたり、震えたりしてはダメだ。



こうしたボディタッチには、もちろん彼女も気づくはずだ。

しっかり「魅了」でき、「信頼関係が築けている」のであれば、

よほど固い子でない限り、ここで拒絶されることはない。

むしろ、少しずつ心と体の距離が近づいていく。

そして、少なくとも店を退店した階段やエレベータで手をしっかり繋ごう。
(もし、手を払われたのなら、必死な様子は見せず、お茶目に笑って軽く謝ろう)





手を繋いでくれれば、彼女もこちらを雄として認識し、

ドキドキし、言うなれば発情している。

もちろん、男側が頼りなくあたふたしてしまっているところは見せてはいけない。

Good geneとして自信を持ってエスコートしているように、見せなければいけない。




もはや「誘惑」は始まっている。

最後は彼女の建前や貞操観念との戦いだ。

ここまでこれたら、相手も”もしかしたら、今日来るかも”と察し始めている。



どうだろう、

冒頭の失敗例とは異なり、しっかり場が整っているのがわかるだろう。

そして最後は、相手が安心して身を預けられるよう、

勇気とともに自信を持って、提案をもちかけるだけだ。

この提案は、彼女になって欲しいという告白でも、ホテルへのお誘いでも

望む選択肢をお好きに選べば良い。

もしもホテルへの誘いを選ぶのであれば、

事前の会話で、”また次会いたい”という意思をしっかり伝えておこう。

これはGood dadの価値伝達でもあり、

また一夜限りではない、未来を推測させるメッセージであるため、

女子の建前の陥落の大事な一助となる。




以前も述べたが、女子は男を”選ぶ”性質がある。

安売りすることは価値の低下を連想させる。

そのため、簡単に身を預けたことは、基本的には女友達には言いたくないし、

何より自分も後悔してしまう。

そのため、もし”今日は良いかも”と思っても、建前でしっかりディフェンスが入る。

彼女が”この状況なら仕方ないな”と思えるだけの布陣をしいて建前を崩してあげる

ことはいろいろな戦略が必要だが、これについてはいつか述べたい。






一連の失敗例とその考察で、”口説く”という行為の

だいたい流れがわかってきた気がしないだろうか?



出会って、

男としてのGood gene/Good dadの価値を伝え、「魅了」する。

これにより、友達ではなく”男”としてデートに漕ぎ着ける。

デートにおいては、さらに魅了を強くしながら、「信頼関係を構築」する。

そして、適切なタイミングと適切な話題・振る舞いで「誘惑」の段階にギアチェンジする。


これが”口説く”という行為の正体であり、王道の流れなのだ。



ここまでお付合いいただいた読者の皆さんはお気づきかもしれない。

Good geneであることは必ずしもイケメンである必要はなく、

普段の努力と、その場の振る舞いで十分カバーできる。

逆に、長く付き合うことで、ボロは剥がれていく。



付き合うまで、あるいはホテルに誘うまでの時間は、

信頼関係を築くのに十分な時間さえあれば、短いほど良いのだ。



<参考文献>
下記は金融の世界で使われるリスクヘッジ方法やポートフォリオの組み方、統計学的観点を恋愛の分野に落とし込んだ”恋愛工学”の火付け役である著者による小説。

モテナイ男があるモテ男の助言を受けながら成長する様子が描かれており、
魅了・信頼関係構築・誘惑の各フェーズでの攻め方などがわかりやすく書かれている。

さらっと読めるので、恋愛工学初心者は一見の価値あり。




今後は、Good geneに見せるための日頃の努力であったり、

洋服の選び方、合コンでの振る舞いや、クラブでの声の掛け方、等について

考察と検証を合わせてシェアしていきたい。


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