2016年11月14日月曜日

口説き方 〜失敗例から学ぶ①:魅了〜

”勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし”

松浦静山の剣術書、『剣談』より引用された、野村克也元監督の言葉である。






こと恋愛においても、実力以外の部分で、たまたま上手くケースは多くある。



ここ数週間のデートはなぜか盛り上がり、告白して付き合ってもらえた!

(が、時を重ねた等身大の自分はどうも相手に魅力的に映らず、ダメになった。)



意中の子と飲んでいたら、あれよあれよと言う間に、

気づいたらホテルにいた!



など。





マグレでうまくいくことがあるのは良いことだが、

相手の女子の”気まぐれ”や自分の良い部分が”たまたま”引き立ち、

実力でなく運で”勝った”場合は気をつけなければならない。






筆者は職業柄か、なにより再現性にこだわりたい。





たまたまうまくいった経験を踏襲したり、

同じくたまたまうまくいった他人のアイデアを参考にしたり、

これらはただの効果の確率的検証としてn数が増されるだけである。




再現性をこだわるなら、短時間でヒットする確率を確実に挙げるなら、

必ず原因がする、”負け”を正しく考察することだ。






筆者の過去のリアルな体験談を元に、

なぜその恋愛に”負けた”か、

を振り返る。









<大学生のサークルにて>


純は中学・高校と男子校で過ごした。

大学に進学し、とあるサークルに入った。

もちろん、夢にまでみた女子大生との甘い自堕落な生活に憧れて。





大学生活は自由だった。

一人暮らしを始め、親からの束縛はなくなった。

高校時代の生活指導の鬼教官もいない。

髪を切る頻度は1ヶ月おきから、次第に3ヶ月おきになった。

ヒゲや爪は面倒なので、手入れする方が稀だった。



高校時代には制服だったため、洋服はどこで買っていいかわからず、

いつ買ったかわからない、ヨレヨレのものを着まわしていた。

自分がイケてるとはとても思えないが、

それでもサークルの大多数の男と似たようなものだったので、安心していた。



一部の男たちが、サークルの同期のまとめ役を買ってくれ、

また飲み会の場で幹事を引き受けてくれる者もいたため、

その他多勢の男達とともに、安心して身を任せていた。



サークルの可愛い子は皆魅力的に見え、

飲み会の場では、なんとかして女子と話すことに躍起になった。






あっという間に大学の4年間は過ぎた。




ムラっときたり、酔っているときなど、

衝動的に女子をデートに誘ったが、

振り返れば、二人きりで飲みに連れ出せたことはほとんどなかった。





魅力的に見えたサークルの女子たちと付き合うことは、ついに叶わなかった。











<考察>

様々な修正すべき点があるが、つまるところの一番の問題は何だろうか?





今後”口説く”という流れを体系化するが、

その中の重要なパートのひとつである、

”魅了”が出来ていない。

これに尽きる。


Good geneさもGood dadさも出ておらず、

女子の恋愛の本能を刺激出来ておらず、男として興味を持たれていない。

良くて友達として認識されるレベルだ。


このようなオスとは、”絶対に子孫を残してはいけない”と囁くのがメスの遺伝子なのだ。

無意識の中で恋愛対象から外されているのだ。


ここを強く認識して頂きたい。





以降で細部を述べるが、あくまで重要なのは、上記のポイントだ。





言わずもがなかもしれないが、改善すべき点を列挙する。

<Good geneの減点項目>
・清潔感の欠如
 
 →髪や爪に女子がこだわっている様はよく見かけるだろう。
  
  自分がこだわっている部分は、相手のそれにも目が行き易いのは容易に想像出来る。

  付き合ったり、デートすると、触れる可能性がある部分でもある。

  触れたくない、と思われる男が果たしてGood geneと認識されるだろうか?



・ヨレヨレの洋服

 →これは自己管理能力の低さと、ルックスに関する大きな減点を導く。

  洗濯が正しくされていない様は、上記の清潔感に加え、意志の弱さを印象づける。

  自分を管理できない男の背後には、自然と親の保護の存在を連想させる。

  未だに親に守ってもらっているように見える男が、Good geneに映るだろうか?


  また、ルックスについては、良ければ良いに越したことはないのは言うまでもない。

  他の部分で勝負するのなら、尚更ここで減点を受け、足切りされるのは避けよう。

  清潔感のある年齢とTPOをわきまえた小綺麗な格好でいよう。

  (洋服については、筆者もこの失敗を機に勉強を重ねので、いつか紹介したい)



・他の男の後に従う行動

 →まとめ役や、飲み会の幹事などは任せっきりだった。

  他の強いオスに従うその他大勢は、Good geneとして輝いて見えるだろうか?

  人間の進化前のサルの世界で言えば、まさにハーレムを築くボス猿とその他だ。

  リーダーシップのなさは、Good dadとしての減点にもなる。

  この男は果たして自分と、その子供を守れるのか?不安になるだろう。


  
  このような人間関係については、まとまった時間を過ごしているため、

  関係の途中変更、キャラ変は非常に難しいのが厄介だ。



  その点では、初対面の合コンやナンパは、周囲の男との力関係が見えづらく、

  陰キャラだった人もその場の振る舞いに気をつけるだけで済む。


・周囲の大多数の男と似たようなものなのでOKという意識

 →これは男と女の種の保存における戦略を理解する必要が有る。
 (以前の投稿を参照されたい)

  本能的に男はバラまき、女は選び抜く性質がある。
 (法律上の制約や、道徳心の向上で、男も選ばざるをえなくなっているが)


  この性質上、

  男は一部の上位の者のみがモテることになり、

  女は平均でもそこそこモテる、という状況が生まれる。


  残念ながら、男は周囲と同じ、平均ではモテない(=Good geneではない)のだ。
 


<Good dadの減点項目>

・女子への無差別なアプローチ

 →女は感情を共有する生き物である。

  古来、狩りが役割の男は食料を確保するため、

  そしてなにより生きて戻るため、問題解決が何より優先だった。


  対して、女は洞窟に身を潜めて、周りの女と男の帰りを待っていた。

  集団の中で”浮く”ことは、村八分につながり、死活問題であった。

  そのため、女は問題解決ではなく、感情共有が優先だった。



  現代でも、その名残はある。

  当然、同じサークルで誰と誰が付き合っている、誰が誰を誘った、

  などという話は素知らぬ顔をしながらも、筒抜けなのである。



  自分以外の女子にもアプローチしている男が、Good dadの印象をもたせるだろうか?

  (しかも上記のようにGood geneですらないのに!)



  
以上

口説きの第一歩は、魅了することであることを忘れてはいけない。

次回の投稿では、魅了に次ぐポイントについて述べる。

口説き方 〜失敗例から学ぶ②:信頼関係の構築〜











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