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2016年11月13日日曜日

Good geneとGood dadがそれぞれ求められる場面と比率

前投稿では、人間の本能に基づく、モテる男の特性を考察した。


結論は、

多くの女にモテており<Good gene>

それでいて特定のパートナーのみを守り通すこと<Good dad>

が出来る男が、モテる。




上記は、理想形であるが、たとえ両者を持ち合わせたとしても、

女に自分の持ちうるすべてを伝えることは非常に難解であるし、

その必要は決してない。



留意していただきたいのは、

場面によって、またそれぞれの女の性格・育った環境によって

Good geneとGood dadの求められるウエートが異なるということである。




女を口説くそれぞれの状況に応じて、Good geneとGood dadのアピール比率を調整する必要がある。



今回は代表的な場面と上記の比率について考察する。







<Good geneの要求比率が高いケース>
女が男に対して、生涯に渡る関係(多くの場合結婚)を想定しない場合である。

例えば下記の場合が典型的だろう。

・ワンナイトの関係と意識的、無意識的に割り切る場合(クラブナンパなど)
・女の年齢が低い場合(小学生、中学生など)


クラブでのナンパは、女も声を掛けられることに寛容になっている場合が多く、

一見、男からすれば声を掛けやすく、持ち帰りを狙いやすくも感じるかもしれない。

女側もワンナイトの関係を容易に類推するため、

いかに男が優れたGood geneであるかが求められる。

また、声を掛けてくる男の数も通常より大きくはね上がるため、

女の価値はインフレし、より高い位置からの容赦ない見定めが行われる。

そのため、一部のモテる男が勝ち、その他の多くの男は負ける。


クラブでのモテ方・ナンパの仕方については、別で解説したい。



また、女の年齢が低い場合の、同級生との恋愛においては、

浮気についての周囲を含めた経験が少ないため、実感がわかず

保護者としての経済的な力を同級生に求めることもないため、

Good dad部分への要求は必然的に少なくなる。

一方で、足が速い、顔が整っている、賢い、

といったわかりやすい部分がGood geneとしてモテる






<Good dadの要求比率が高いケース>
女が男に対して、生涯に渡る関係(多くの場合結婚)を想定する場合である。

これは、下記の場合が典型的だろう。

・女の年齢が高い場合
・お見合い



特に、年齢を重ね、女の恋愛経験が増えるにつれ、

浮気という現実を身近に感じるようになり、

また世の中を生きて行く上で、いかにお金が必要か、お金を稼ぐことが難しいか、

を実感するようになることで、Good dadを求める意識が高くなる。




とはいえ、それでもGood geneは本能的に捨てがたいため、

女の好みは、下記のような例のように多様化する。

・浮気は自分にバレなければ良く、家庭に影響を与えなければ許容する
(=その分、Good geneであって欲しい)
・浮気は絶対に許せない。冴えなく、モテない旦那で良いので、安定が欲しい。








伝えたいことは、

口説きたい女の置かれている状況により、Good geneとGood dadの部分をいかに見せていくか考えることが重要である。

ということだ。







クラブでナンパする際には、

クラブで価値がインフレしている女の戯言に動揺せず、

堂々と趣向を凝らした口説きで魅了し、

他の男と一味違うGood geneであることを見せつけることが重要だ。

それは、トーク内容からルックス、姿勢、視線の動き方など、すべてが採点対象である。

いかに一途で、女に尽くすのか、といったことは

口説き落とす最後の仕上げに添える程度で十分なのだ。







一方で、女側が真剣に恋人を見つけにきている社会人の合コンのシーンでは、

Good gene部分については、ルックスや身なりなどは最低限の清潔感があり、

減点されない程度であれば十分のケースが増える。

むしろ、いかに価値観や波長が合うか、だったり

さり気ない誠実なエピソードトークが刺さることが多い。

もちろん、Good geneの部分も採点に影響するのは言うまでもないが、比率の問題である




これを常に意識し、目の前の女を口説く際の戦略を誤らないようにしたい。




次の投稿では、いよいよ”口説く”ということの具体的な流れについて考察していく



2016年11月11日金曜日

恋愛を科学的に考察する〜モテる男の本質〜

前投稿で、人間の恋愛の本質について述べた。



  -女は、より優れた遺伝子<good gene>を選び抜く
  -女は、自らと自分の子供を男に守れる男<good dad>を求める



それぞれについて、より具体例を用いて理解する。




Good geneとは?


生物の生存目的は種の繁栄であるという前提に基づくと、

後世に残り、繁栄する遺伝子が優れた遺伝子である。

男女の間に産まれた子供は、当然、親の特徴を引き継ぐが、

その子供が同様に優れた遺伝子を捕まえ、これを繰り返すことが本能的に望まれる。





現代において、

モテる男のわかりやすい特徴を挙げると、例えば

・イケメン
・背が高い
・高学歴


などがパッと思い付くだろう。

ルックスが良い、あるいは知能が高い、という特徴もつ男は

産まれた子もそうなる可能性が高いことは容易に類推できる。



なるほど、、子供もモテる可能性が高くなり、自分の遺伝子は目的通り続いてゆくだろう。



しかし、これはあくまでone of themである。



本質は、モテる男の子供は、モテる可能性が高い=良い遺伝子、ということである。

イケメンであることや、背が高いことは十分条件であって、必要条件ではない。

武器にはなるが、極論すれば、必要ない。





モテるようになるためには、モテることで遺伝子の優位性を示すことが必要なのだ。

これは途方もない事実に見える一方で、現実的な戦略を導く重要な糸口である。




身近な例を出すと、

世にイケメンは多くいるが、最も多くの女に黄色い歓声を浴びるのは、

”今流行りの”俳優や歌手である。

男から見たら、「V6の長瀬くんの方がどう見てもカッコイイだろ。。」と思っても、

自分以外の女からモテまくっている男が、女から見れば優れた遺伝子に見えるのだ。

女が流行に敏感な性質をもつことも、この点からうなづける。





この傾向は、女の年齢が高いほど明確になりやすい。

これは、その成長の段階で、様々なタイプのGood geneを見てきた経験による。

一方で、若い女(例えば小学生)は、人生におけるGood geneのサンプル数が少ないため、

わかりやすく、足が速い、顔が周りより整っている、賢い、といった点を

Good geneとみなす。


当然、本ブログ読者の皆様の恋愛対象は成人女性であるはずなので、

”モテる”という特徴によってモテることが王道なのである。






もう一点、Good geneとみなされるために、不可欠なことがある。

前項でも述べたが、文化的な生活を手にいれるまでの数十万年、

女は立場が弱く、男の庇護が不可欠だった。

気に入らなければ、男は力で女を征服出来た。

当然、女の顔色を伺い、媚びることなんてありえなかった。


また、男は消耗品であり、大人になるまで生存し続けること自体が、価値となった
(=good gene)。


裏を返せば、大の男が、女に媚びへつらうことは、異常なのである。


女はそのような男を見ると、反射的に欠陥のある弱い遺伝子とみなす。

無意識的にも、このような男と子供を設けることは絶対に避けることを本能が囁く。

もちろん、現代においても絶対に避けなければならない。

これはGood geneであることの最低条件である。
















Good dadとは?

命の危険が常にある時代、産まれた子供を育てるために、女は男の庇護を必要とした。

浮気をされ、見捨てられることは母子ともに命を落とす自体を引き起こす。


他の女に目もくれず、自分とその子供を守れる男がGood dadである。



現代においては、日々の生活における命の危険こそなくなったため、

経済的な援助の要素が主である。








女はGood geneとGood dadを求めると冒頭で述べたが、

鋭い読者はこの二つが相反することにお気づきだろう。



モテる男は、当然、他の女も魅了するし、誘惑も多い。

そのため、女の好みはGood geneとGood dadの間で揺れ動き、好みは多様化する。


イケメンは苦手、普通で浮気しない人が好き、などの意見は案外よく耳にするだろう。





以上をまとめると、女が本能的に求めるGood geneとGood dadを兼ね添える男は下記の特徴をもつ。

・女からモテる
・女に媚びない
・浮気せず、女とその子供を生涯にわたって守る



わかりやすい例で言えば、下記の①は最高のアプローチである。

モテている男が、自信を持って、他の女に目もくれず、アプローチしている。


①「(他の女にもモテているんだけど、)君だけを見ている、君に振り向いて欲しい」




一方で、下記②は一見、誠実とみなされることが多いが、最悪のアプローチである

モテない男が、自信なさげに、忠誠を誓っている。

Good dadの部分こそあれ、Bad geneであることがありありと伝わり、女は本能的に拒絶する。

②「(誰にも相手にされないんだけど、)君だけを見ている、頼むから君には振り向いて欲しい」


モテない男の多くは、誠実さだけを押し出したGood dad特化の②のアプローチをしてしまう。

大切なGood geneの部分が欠如している。

これでは魅力的には映らない。少なくとも相手が妥協しない限り。

優しいだけの男がモテないのはこのためである。





<オマケ>
不良はなぜモテる?

不良は、教師に反抗する。

周りの男子が親や教師の傘下にいる中で、教師に反抗する様は、自立の印象を与える。

自分の女を、敵においそれと渡さないGood dadの部分が感じられる。

また、人に媚びない態度は、Good geneの部分を匂わせる。




結論:モテるためには、他の女達にもモテて、それでいて浮気せずに特定のパートナーのみを守り通すことが求められる


自分はもう無理だ。。。と思わないで欲しい。

目指すべき姿が明確になったことで、

モテたくば、少なくとも

”いかにも上記のような男である”ように振る舞えばいい話であるとも言える。




イケメンである必要がないこともわかったのだ。

戦略をたてよう。









2016年11月9日水曜日

恋愛を科学的に考察する〜戦略立案の土台〜

恋愛巧者になることを目的とした場合、

そもそも恋愛とは何か、を理解しなければ正しい戦略は立てられない。



恋愛とは何か?


特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと」(『新明解国語辞典』(第7版)より引用)


非常にロマンチックで聞こえはいいが、これだけでは攻めどころがわからない。

戦略立案のヒントを得るため、科学の見地から考察する。

科学の視点から言えば、恋愛は子孫を残すための本能に基づく感情である。



長い人間の歴史を振り返ることで、

種を繋ぐために、男女が本能的に求めていたものと、その違いが明確になる。

長文になるため、要点は最後にまとめるので、時間のない方は流してほしい。


ただし、本内容を理解し、しっかり腹に落としているのといないのでは、

女性にアプローチする上で雲泥の差が現れると断言したい。





19世紀、ダーウィンが「種の起源」を著した。

ダーウィンの提唱する自然選択説は、

厳しい自然環境が、生物に無目的に起きる変異(突然変異)を選別し、進化に方向性を与えるというものであり、今日でも強く支持されている。

人間が猿から進化する過程のなかで、”恋愛”が生まれたことになる。

では、この進化の過程はどのようなものだったか?





猿から進化を重ね、いわゆる現代人であるホモサピエンスが誕生したのは

約25万年前と言われる。




他の生物と同様に、種の保存欲求は当然働く。

男の精子は非常に安価であり、大量に生産され、バラまくことが最も効率が良かった。
(今でも男が浮気しやすいのはこの本能のためである)

女の卵子は非常に高価である。

時間をかけて作られ、月に一度、正しいタイミングでのみ生殖は成功する。

女は生まれた子供を育てるため、自由度が下がり、母子ともに死のリスクを抱える。

当然、女は子供を設ける相手の男を慎重に選別するようになった







猿から進化した人間は、知能が発達し、洞窟に隠れ、火を扱うようになった。

しかし、依然として死は常に隣にある。

常に猛獣から身を隠し、人間同士の争いも絶えない。

いざこざがあれば殺し合い、欲情すればレイプが横行する。

女は、力の弱さから必然的に弱い立場を強いられる。


男は戦う一方で、女とその間に出来た子供を守るようになった。


生物として当然持っている生存欲求と、自らの子供を守る種の保存欲求に基づき、

女は、男に身を守られることを強く求めた。

猛獣や他の部族の男たちの襲撃時に、女を置いて逃げる男と一緒にいては、

母子ともに命も落としかねない。

何としても避けなければならないのである。




ここまでをまとめると、人間の誕生初期は下記の本能に基づいて行動していた。

男女ともに、生物として種の繁栄を目的とした本能が働く
  -男は、数をバラまく生殖行動をとる
  -女は、より優れた遺伝子<good gene>を選び抜く
  -女は、自らと自分の子供を男に守れる男<good dad>を求める


25万年前に誕生してから、文化的な生活が始まるここ数百〜数千年に至るまで、

長い間、この本能をベースに行動していた。

そう簡単に変わるものではない。

この種の保存欲求こそが人間の恋愛であり、

男女がお互いに求めるものが大きく異なることがわかる。







平和になった現代では、命の危険は無くなった。

女は守られる必要はなくなり、男女平等を口にするものも現れ始めた。

それでも、本能は変わらない。

この点を今後は常に留意して欲しい。






この考察に基づいて、

次項では下記について明らかにしたい。

・なぜ不良はモテたのか
なぜ優しいだけの男がモテないのか
・どうすればモテるのか





【参考文献】
リチャードドーキンス著